中国連珠探訪 - 上海市五子棋快棋公開戦
福井 暢宏
2025年6月19日 13:23
こんにちは。RenjuPortalの開発者の のぶ です。
今、中国を一ヶ月間かけて連珠関係の場所を巡っています。大会に参加したり連珠の授業参観をしたりと様々なことを体験してきていますので、その体験をみなさんとシェアできたらと思い、このRenjuPortalで書き綴ろうと思います。
当初の予定では、上海から100kmほど西にはなれた安吉というリゾート地で毎年開催されているLingfeng杯に参加する予定だったのですが、都合があわず参加を断念。それで、中国に行きたい気持ちはあったので、ビザなしで滞在できる30日間をかけて中国の連珠のスポットめぐろうということにしました。
そのことを中国のスーパーアプリである「WeChat」に投稿したところ、昨年上海訪問時にいろいろとお世話になった胡さんから、上海で5/31に開催される上海市五子棋快棋公開戦に参加しないかというお誘いがありました。それで、上海のみなさんと交流できるいい機会なので参加することにしました。
上海棋院について
上海棋院の最寄り駅は「南京西路駅」で、そこから徒歩5分 くらいのところにあります。私は「人民広場」から徒歩15分くらいかけていきました。近くには高層ビルや高級店が建ち並び、上海棋院はそれらの建物と引けをとらないモダンなビルです。1階には棋牌文化博物館があり、さまざまな伝統的な頭脳スポーツの展示物があります。主な展示には象棋、囲碁、チェス、チェッカーなどあり、その中に連珠もあります。大きなスペースとられているので、連珠に力をいれているのがうかがえます。また、5階には小さな庭園もあり格式を感じられる場所でもあります。
おそらくではあるのですが、上海棋院は何かしらの予定がないと入れない場所です。私はこれで3回目の訪問にはなるのですが、知人が守衛さんに話をして通してもらっています。
上海棋院の写真を掲載したかったのですが、カメラの不調でデータが紛失して残っておらず...。最近このようなことばかり。人からいただいた写真やスマホで撮影した写真をつかっています。
上海市五子棋快棋公開戦の概要
大会は2つのクラス分けがあり、甲組、乙組に分かれての大会でした。開局規定は異なっており、甲組はタラグチ10、乙組はRIFルールです。中国の級位者向け大会ではRIFルールを採用しています。参加した年齢層は、甲組は大人が多く、乙組は子ども多かったです。甲組にも参加している子どもはおり、かなりの腕前のようにみえます。「快棋」は早打ち大会という意味で、持ち時間10分の対局でした。参加人数に応じて回戦数を決めているようで、今回、私が参加した甲組の参加者は11名で7回戦でした。

名のしれた参加者としては以下の方々かと思います。
顾炜さん。本大会の主催者。三森さんが上海と交流していた時期から長年活動されている方。日本連珠社認定の段位をもっています。
沈兰心さん。今年の中国の女流の全国大会にて優勝。今年のチェコで開催される女流世界選手権へ参加する予定。
赵云さん。聞いた話によると今年の早打ちの全国大会で優勝しているそうです。しっかりと調べれていないので情報があっているかはわかりません。なお、三国志の趙雲と同じ名前。
午前中は二勝二敗

初戦は幸先良く勝ち、第二局では顾炜さんと対局。私としては、ここ数年に出てきた形はまったくもって無知なので、なんとか昔からある形に持っていきたい考えでした。ただ、上手いこと提示のときに持ち込めず、あっさりと負けてしまいました。
第三局は沈兰心と対局しました。彼女は研究を熱心にされているのを知っていましたが、昔からある黒必勝形をしかけてみました。途中まで研究済みだったようで相手の着手が早かったです。なんとか受けきれそうな雰囲気はありました。ただ、時間が迫ってくると私が悪手を連発し負けました。去年も彼女に負けましたが、本当に強いお方です。女流世界選手権での活躍を期待しています。
第四局は低段者くらいの実力の方に勝ち、午前中は二勝二敗という結果でした。やはり名のしれた強豪の方々にはまったくもって歯が立ちません。
昼食休憩
今回、初潜入できたのが上海棋院食堂。ここで食事をごちそうになりました。食堂の仕組みとしては、好きな料理を選択して従業員に盛り付けてもらいます。なお、この日は端午節ということで、ちまきがありました。私は従業員に説明するのが面倒だったので、すべて入れほしいと注文したところ、写真にあるこの量です。流石に全部は食べていくことはできず、バナナ、ヨーグルト、ちまきを持ち帰りました。味は美味しくてとても満足です。



第五局はにゃんこならべの所有者と対局
第五局では、にゃんこならべをもっているという方と対局しました。話をしみたところ、Amazonで購入されたようです。中国ではAmazonの日本のマーケットプレイスにはアクセスができないと思うので、代理店を経由して購入されていると推測します。そして、この方は夫婦で連珠をされているそうで、お子さんにプレゼントととして「にゃんこならべ」を購入したとのことです。そのようにプレゼントとして、にゃんこならべを選んでもらえるのはとても嬉しいです!
対局は序盤から優勢を築いて攻め続けていました。ただ時間切れが迫る中、勝ち筋を見つけきれるかという状況。残り10秒でなんとか詰め路をみつけて、勝つことができました。
第六局は全勝中の赵云さん
この対局時点で全勝中の赵云さん。さすが早打ちの全国大会の優勝者ということでとても強いです。この対局は棋譜を覚えているので、棋譜機能を使って掲載します。
この黒5は少しだけ知っているので黒13まではすぐに進みました。白14をどちらに止めるのかが忘れたので、怖そうな右に止めてみました。これは間違いなようで、黒必勝手順があるということでした。ただ相手は手順を調べていなかったようで、なんとか戦えそうな形になりました。黒37まで打たれて、私の持ち時間が20秒。あれ、右側で黒詰めがあるのでは。と立ち止まってしまい、時間が切れてしまいました。冷静にみると簡単な詰めはないですね。うーん。残念。

最終局はByeで結果は三勝三敗一不戦勝
強豪には一人にも勝てず三勝三敗一不戦勝という結果でした。悔しいけれど今の自分はこんなものでしょう。最後にはみなさんで集合写真をとりました。写真をみてわかるように、端午節の大会ということで子どもたちが多く参加されています。上海では20名ほどの連珠の先生たちが教育施設で連珠を教えているそうです。そのように地域に根ざして活動されている成果かと思います。

また、今回は子どもたちの上位8名に簡易にゃんこならべを贈呈しました。こんなに多く参加されるとは想定していなかったので、全員分渡せなかったのが残念です。近々、こちらはふくふくオンラインショップで販売しようとおもいます。チップボール製のにゃんこなので、安価な価格で販売します。

集合写真のときに自分の商品をもっていたら、となりの胡さんに「自分の商品の宣伝にきたのかよ!」と突っ込まれました。ええそうです。私の商品の宣伝に...
福井 暢宏